思わず身を乗り出して聞き入る「経営者スピーチ」とは
2011年5月24日 09:55
これまで大変多くの事業計画発表会、入社式、決起大会、朝礼・・・を拝見させて頂きました。
その多くの会社で「もったいないな」と共通して感じるものに「経営者のスピーチ」があります。
もちろん、本当に上手な方もいらっしゃいますが・・・。
【なぜ、伝わらないのか】
社長スピーチの目的は明確です。
それは、「社長のメッセージが全従業員に深く伝わり、即行動に繋がること」。
しかし、普段は魅力的にお話をされる社長であっても、本番になると魅力的でなくなってしまう方は意外にも多く、
その事実に、ご本人が気付いていない場合も少なくありません。
逆に、普段は不器用で話し下手な社長が、本番で素晴らしい場を創られることがあります。
この違いは何かというと、
魅力的に聞こえる方は、一人ひとり全員を意識した「伝わる」話し方をしていて、
魅力的に聞こえない方は、全員を意識した「伝える」話し方をしているからです。
では、「一人ひとり全員」と「全員」の違いは何でしょうか?
「一人ひとり全員」とは、聞いている一人ひとりが当事者意識を強く持てる状態。
「全員」とは、自分はここにいる中の一人にしか過ぎないという意識の状態のことです。
この違いって、分かりますか?
また、「伝える」では、従業員の「気持ち」は動きません。
人は気持ちが動いて、初めて行動に移ります。
「伝えよう」「説得しよう」とされるほど心を閉ざすものです。
「伝わる」ように話すことで、相手の話しに興奮し、気持ちが動いて、初めて行動に移るのです。
御社では、いかがでしょうか?
経営者のスピーチに、従業員の「気持ち」は、本当に動いていますか?
経営者のメッセージに、「共感」「共鳴」していますか?
何度も言うようですが、
経営者の想いや経営理念が伝わるために一番重要なことは、
従業員の「気持ち」が動いている。ということです。
感情が動き、頭脳が動き、そして身体が動くのです。
【確実に、従業員の「気持ちが動く」方法】
最初にお伝えしておきますが、人の気持ちはそんなに簡単に動くものではありません。
とても難しいことなのです。
しかし、たとえ口ベタな方でも確実に成功する方法があります。
その方法とは、
・・・「しっかりとした計画と準備」です。
「計画と準備」ではありません。「しっかりとした計画と準備」です。
「そんなこと?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
ほとんどの方がやっていないのが現状です。
そして、
この「しっかりした計画と準備」の第一歩は「スピーチ台本」の作成にあります。
誰もが、「経営理念を浸透させたい!」「全従業員の即行動に繋げたい!」と目的を持ってスピーチに臨むと思うのですが、
多くの方がそのスピーチ台本(原稿)をきちんと作っていないのが現状です。
あるいは、簡易的なメモ程度であったり、せっかく作っても、その場で話の内容を大きく変える方もいらっしゃいます。
また、かなり徹底的にやっているつもりでも、「話し方」には全く関心を持たれない方も、少なくはありません。
諸外国では、企業のトップがスピーチトレーニングするのは当たり前です。
日本ではあまり見かけませんが、しかし、人を魅了する話し方はそれだけ難しいということです。
会社の永続発展にとって、「経営理念の実現」は最重要課題ですよね。
「経営者の想いや考え方を全員で共有し、経営理念の実現を目指す」という、
最も重要なことに、精一杯意識を向ける・・・是非やってみてください。
【「伝える」から「伝わる」へ】
さて、「しっかりとした計画と準備」「話し方への意識」の次にやることは、
「伝わる場創り」です。
「伝える」→「伝わる」へと変える為には、スピーチ内容と共に、「伝わる場創り」も重要です。
では、「伝わる場創り」とは何でしょうか?
それは、
そこにいる全員が「話を聞きたいと思う体制(場を創る)」ということです。
最も大切な会では、※社史映像を利用するのが非常にオススメです。
従業員全員で社史を見て、会社の歴史を知ることで、会社に対する想いが変わります。
先人への感謝が生まれます。
社歴の古い方は、初心に帰ることが出来ます。
新入社員に、良い緊張感を持たせることが出来ます。
そして、映像で感動した従業員の心は既に温まっていますので、
その後の社長の話しがとても心地良く、感謝を持って、素直に聞くことが出来ます。
もちろん、歴史が浅い会社でも、少人数の会社でも、社史映像を創ることは可能です。
※自社で作ることだって可能です。
できれば、真っ暗になる会場で、音響や照明を効果的に使うのが理想的です。
小さな会社であれば、そんなに立派な会場は必要ありません。
予算内でできる程度であっても、これまでの会とは、180度違うものに変わります。
いずれにしても、全従業員が「社長の話しを素直に聞こう!」という体制を創ってから
社長のスピーチが始めることが大切です。








