社内に一体感が感じられないのですね。
もしかしたらそれは、「目標が腹落ちしていない」ことが要因かもしれません。会社が掲げる目標に社員みんなが腹落ちしている会社では、社員が一丸となって目標達成を目指しているからです。
では、どうしたら目標が腹落ちするのでしょうか?少しお話ししたいと思います。
売上アップ、生産性の向上、コスト削減…等々、会社には様々な目標があり、それぞれの部署が目標達成を目指して日々の仕事を頑張っていると思います。
目標が腹落ちしていないというのは、その、会社が掲げた目標に対して「何のために目標達成を目指すのか?」という、目標の先にある「目的」に魅力を感じていないということです。
目標の達成は、会社の存続や成長発展のためには必要不可欠なことですが、目標を達成したその先に、どんな未来を目指しているのかというゴールイメージが明確で、そこに社員が魅力を感じているかどうかによって、目標を自分ごととして受け止められるかどうかが決まります。
目標を自分ごととして受け止めることは「目標を達成しなきゃ」ではなく「達成したい!」と感じるかどうかの分岐点になります。
心理学用語で「内発的動機付け」という言葉があります。簡単に言うと、自身の内側から湧き起こってくる「自発的な意欲」のことを指します。
命令されたから、指示されたからやるのではなく、自発的に、自分がやりたいからやるという自家発電的モチベーションのことを言います。
この「内発的動機付け」が起動するためには、何のために頑張るのか?という「頑張る理由・目的」が極めて重要な意味を持ちます。つまり、目標の先にある「目的」に、社員が共感・共鳴しているかが肝となるのです。
社員一人ひとりが、会社の掲げる目標を自分ごとだと感じて一所懸命に達成を目指している会社では、自然と社内に一体感が生まれます。
チームビルディング研修などで一時的に一体感を感じられたとしても、日々の仕事において一体感が生まれなければ、会社にとって価値あるものにはなり得ません。
是非一度、自社の掲げる目標を見直してみて下さい。
そして、その目標の先にどんなワクワクする未来を目指すのか、考えてみて下さい。そうすることが、社内に本物の一体感を生み出す源泉になるはずです。